後悔しない介護
昨年から会社で「おくりびと」と言われている私です。
こんにちは。
「おくりびと」の由来は、そうです。
ご想像の通りです。
昨年から、担当のご利用者様をお見送りすることが増えている私です。
今週も週明けから担当ご利用者様のご逝去のお知らせがありました。
資源も有限ですが、命も有限です。
いつか人は死にます。
でも、最期までみんな頑張っています。
だから、私は私の立場で出来ることは最大限にやるようにしています。
自己満足かもしれないです。
でも自分も後悔したくないから、そして最後まで穏やかに過ごして欲しいから出来うる限りのサービスを組み立てます。
そして、そこにはそれを実際に実行してくださる現場の方々がいてチームケアを完成させます。
私がいつも心がけていることは、ご本人が安楽に過ごせることもさることながらご家族が後悔しないようにすることを心がけています。
その後家庭ご家庭で環境や経済的事情が異なりますが、置かれた環境で最大限にサービスやマンパワーを駆使してプランを作成しています。
いつも本当に人に恵まれていることに感謝するばかりです。
今週ご逝去されたご利用者様のことについて、ある訪問介護のサービス提供責任者の方が「もっと私たちが医療の方から指導をきちんと受けていたらもう少しお元気でいられたんじゃないでしょうか?」と言われました。
私は、少し驚きましたが、それは否定させて頂きました。
皆さんのお陰で数日でも退院してご自宅で過ごすことが出来たし、遅かれ早かれの時間の問題だったと思います。
だから、後悔はしないで下さいとお伝えしました。
私もかつて現場に出たばかりの頃はそんな風に自宅に帰ってからも「もっとああしたほうが良かったんじゃないか?」とか「もっとこんな事ができたんじゃないか??」等と思い返してしまうことがありました。
でも、実際にケアに当たっている時はみんなベストを尽くしているはずです。
だから、今は後悔したら逆にその時のご利用者様に失礼なんじゃないかな?と思うようになりました。
とは言え、現場の皆様のお気持ちも十分良く理解できます。
特に在宅のサービスだと1対1になりますから、感情移入するのも当然のことでありますよね。
バイタルチェックや診察だけでは分かり得ない命の時間というものが存在するのだと思います。
だから、一見落ち着いていそうに見えてもお別れは突然やってくるのでしょう。
でも、それが生きるという事。死ぬという事だと思います。
人間の命の終わりの日時までAIに管理されては、たまったもんじゃない(;´・ω・)と個人的には感じています。
そんなわけで、本日は後悔しない介護というテーマで介護職員が一度はぶつかる壁のようなお話をシェアさせて頂きました。
最後までお読みいただきありがとうございます。