greenlotus’s diary

介護職のつぶやき

家族感染について~ひとつ屋根の下だからと言って必ず感染するとは限らない~

こんにちは。

この1週間で担当利用者さんの陽性がお一人。

濃厚接触者がお一人とかなり身近なこととなってきたコロナウィルスでございます。

 

陽性の方は、運良く翌日入院が出来たので、10日間隔離入院となりました。

重症化していないということで一安心です。

ですが、これをきっかけに一度もご自宅に戻らずに施設入所となりそうです。

ご本人は「私は死ぬまでこの家で暮らす」と仰っていましたが、ご家族が認知症もあるからもう一人暮らしは無理という判断をされました。

担当ケアマネージャーとしては、一度はご自宅に帰してあげたいですけどね・・・。

何十年と過ごした思い出の家ですから、自分で荷物の整理もしたいでしょうに。

施設で陽性者が出たので、そこでの感染が濃厚ですがウイルスには名前は書いていませんので、誰という事もないと思います。

個人的には、運じゃないかな?と思っています。

この方については、施設からの連絡でそれ以降のサービスは一切キャンセルしてご家族がご本人宅に訪問して身の回りのことを手伝ってくださっていましたが、排せつ介助をしたご家族も数時間同じ家に滞在していましたが、濃厚接触者二は当たらずだそうです。(保健所の判断です)

しっかりマスク、使い捨て手袋などをしていればひとつ屋根の下にいても濃厚接触者には当たらないとのことでPCR検査の検査対象になりませんでした。

でも心配ですよね・・。

結局、ご家族は自分でPCR検査を受けて幸い陰性でした。

 

もう一つのケースは、同居のお孫さんのうちの一人が陽性となったケースです。

こちらは、ご本人が認知症があり異食・徘徊がありますので、コロナウィルス陽性となったら入院して自宅に戻れるかな?と心配していたケースでした。

 

濃厚接触者にあたるもう一人のお孫さんとご本人は、PCR検査を受けて結果待ちの状態でした。

陽性のお孫さんは、ホテル療養でホテルに移動。

残ったお孫さんとご本人は、結果待ちの状態でした。

そのお孫さんが、検査翌日体調悪化で救急搬送されました。

結果、そこでもPCR検査を受けて結局陰性でホッとしましたが、その間に仮にそのお孫さんが入院となった場合に残された認知症のご本人が一人では自宅に居られないという事が問題になりました。

仮に陽性だとすると検査翌日に連絡が来ると思っていましたが、待てど暮らせと連絡なし。

お孫さんは入院せず帰宅しましたが、体調が悪い中でおばあちゃんの介護は難しい。

かと言って、陽性かもしれない方の緊急ショートを申し込むことも出来ず八方塞がりの状態でした。

保健所にお願いして、検査結果がいつ頃出るかを確認するが、当然結果は個人情報なので教えてもらえるわけもなく、結果がいつ出るかだけでも教えて頂けないか?食いつく食いつく(笑)

こちらの状況をお伝えして、検査当日の夜も洗剤を飲んでしまって嘔吐したこともお伝えして、結果が分からない状況では訪問サービスの再開が出来ないことを保健所の方にお伝えしました。

保健所の方も「それは大変ですねー」と言って下さり、出来るだけ早めに結果をお知らせできるようにメモを残しておきますと言ってくださいました。

本来なら、PCR検査を受けた人が何千人もいる中の2人分の検査結果を特別に早めに教えて欲しいということは、無理なお願いです。

でも、それをきちんと話を聴いてくださって対応して下さった保健所の方に本当に感謝です。

結局、翌日は検査結果が出ず、土曜日になりました。

陽性のお孫さんが無症状で検査を受けたため、潜伏期間が検査前2日間ということになりますので、2名のヘルパーさんが該当して自宅待機となっている状況でした。

ただでさえマンパワー不足の訪問介護事業所でヘルパーが稼働出来ないというのは、厳しい状況です。

早くサービスを再開したいこととヘルパーの自宅待機を解除する必要があるため、検査結果待ちの間は待つしかないが待っているのも上司からの結果の追っかけがあり神経使いました(笑)

待つしかないので、私が神経使ってもどうしようもない事なんですが。

 

土曜日になり、区役所は当然休館日で電話は繋がらず。

保健所も繋がらず。

部長の追っかけは止まず(笑)

最終的に、ダメもとで保健所にFAXでご本人の状況をお伝えしてサービスを早急に再開する必要があるため、結果をお孫さんに早めに連絡してほしい旨を伝えることにしました。

保健所にFAXなんてしても折り返しの連絡はないだろうな~~と個人的には半ば諦めていました。

あと15分で17時だし、もう連絡ないだろうな・・・今日は無理だろうな・・と思っていました。

ところが、17:04保健所からご連絡がありました。

結果については、やはりお孫さんにしか伝えられないとのことでしたが、これから連絡しますとのことでした。

都心でPCR検査を受けた方なんて何千人?いるんだろうという中で、特別待遇だなぁと思いました。

諦めずに奇跡が起きると信じていたら奇跡が起きました!

 

感染者数だけでも500人以上いる中で検査を受けた人はその何倍もいるわけですよねー。

それに今回のようなこちらの無理なお願いに対応して頂いて本当に感謝です!

この様なお願いは出来れば避けたいものです。

こちらの都合ばかり優先してはいけませんよね。

私もサラリーマンなので、上司の言う事には従うほかなく又上司の言っていることもよく解ります。

社員を守るためですからね。

 

ともあれ今回は、高齢の利用者さんが陰性でよかったと思いますが、これからも気を抜けない状態が暫く続きますね。

 

皆様も過度に敏感になる必要はないと思いますが、予防は引き続き気を引き締めてやっていきましょー!